敗戦から学ぶーアルビレックス新潟VSFC東京戦ー

4月27日 J1第10節 FC東京戦は残念ながら1-3で敗戦となってしまいました。

なぜ負けて負けたかについて、失点シーンを振り返ると

1点目、左サイド、ドリブルで駆け上がるFC東京の選手に素で走ってる早川選手が追い付いていない。ファールで止めることすらできない。

2点目、センター左寄りで千葉選手が股抜きされた。

3点目、1点目と同じく左サイドが崩された。

少なくとも2点は左サイドから崩されたという事で、早川選手を左サイドで使う弊害がもろに出たという事ができるでしょう。

しかし、これは早川選手が戦犯という事ではなく、終盤には早川選手がヘッドで得点上げているように適材適所ができていないという事です。

開幕当初から、SBの専門職が3人しかいない。右に関してはSHにコンバートされている長谷川巧選手が使えますが、左は新井選手しかいない。そして、昨季も堀米選手は長期離脱している。

一番のキーマンである新井選手が移籍してしまって、再び堀米選手の長期離脱、森選手という新戦力は「確かに足は速いけど」としょっぱい評価となっています。

これは単にSBだけの問題ではなく、デン選手が離脱してしまっていることで、早川選手の足の遅さをカバーできなくなっていることも関係します。

こうした欠点は、FC東京の高選手には丸見えで、当然自分たちは右サイドから崩せば優位に立てるとアドバイスしていたと思われます。

今期は開幕前から、CBも渡邊選手の移籍、田上選手の退団で人が足りず、新戦力というわけではないですが遠藤選手に期待していたのですが、こちらもJ2ならスタメンなんだけどねえ程度の評価です。

結局、シーズン開幕前のフロント、監督の見通しの甘さが悪いほうに出ているという事なんでしょう。後半盛り返すためには、最終ラインに強力なてこ入れが必要と思われます。堀米選手が戻ってきたから、これでいいやというわけにはいきません。

CBには稲村選手という新戦力が期待できますが、SBは緊急に手入れする必要があります。

私としては夏の移籍で神戸の酒井高徳選手に戻ってきてもらうのが理想ですが、そう簡単ではないでしょう。可能性としては、助けてくれと泣きついて、本人の強い希望によりという事にしてもらうぐらいでしょうか。

いずれにしても、強力な対策が取れなければ、残留争いに巻き込まれるのは避けられないでしょう。できれば、残留確定程度まで順位を上げて、今年は新戦力の育成に努め、てっぺん狙うのは来期というのが現実路線だと思われます。