森保監督の戦術が無いとはどうゆう事か

アジアカップで優勝だとか言って騒いだ割に、ベスト8で敗退、大会通算でも3勝2敗と情けない成績だった森保ジャパン。

よく言われる森保監督には戦術が無いという事について、私見を述べさせてもらいます。

全く違う競技ですが、野球を例にとります。

自チームの攻撃時ノーアウトで1塁に走者が出たときに、監督は状況=相手投手の球速、コントロール、内野守備のうまさ、相手キャッチャーの肩、味方打者の打力、味方走者の走力などを総合的に判断して、バント、強攻、盗塁などから選択してサインを出すでしょう。しかしサッカーでは、監督のサインを見てプレイすることができません。

そこで、監督は事前にチームの決め事を考え、選手に浸透させる必要があります。

たとえば、サイドバックは自チームのGK、CBがボールを持っているときは、CBから無理なくパスを受けられるところより上がってはいけない。ボランチにボールが入ったら、センターライン程度上がってよい。

これはビルドアップ型の戦術を取ったときの基本でしょう。そしてボールを受けたときは、ドリブルで前に運ぶ、トップ下にパス、サイドチェンジ、バックパスなどを選択するのは個人の実力と判断力によります。

野球で言えば、一塁ランナーが打球を見て、取られるから塁についておこう、塁間まで出て様子見よう、取れないと思えるので全力で走ろう、と選択するのは個人の走力と判断力によります。

このように、どちらの競技でも、監督の決めた戦術があって、その先は個人の力量に任されているのだと思います。

森保監督の場合、その決め事の部分がほかの監督やチームに比べて、少ないか大雑把なのではないでしょうか。選手の個の力量に依存する部分が多すぎることが問題で、その結果がアジアのトップランカーであるにもかかわらず、アジア杯ベスト8という事なのでしょう。