日本に適合したサッカーとは何か

最近とあるスポーツライターの記事で、国内のサッカーの試合、特に高校選手権などでロングスローを多用する傾向にある。ロングスローの多用は、日本のサッカーの強化には悪影響があるといった趣旨の文章を読みました。

たしかに、高校選手権ではロングスローを多用するチームが多くなっていますし、Jリーグも各チームに一人や二人はロングスローを投げる選手がいます。

ただ私は、ロングスローは野球におけるバントに該当しないかと思っています。

 

高校野球では、監督の判断次第で四番打者にもバントのサインが出ます。

プロ野球でも、メジャーなどに比べればバントの頻度は高いものと思われます。

かつて、日本の野球はメジャーベースボールとは違うスポーツだ。こんなことをしていては、永久にメジャーには勝てない。と言われていましたが、WBCの活躍などで、それが間違っていたことは証明されていると考えます。

 

ロングスローを投げることは、サッカーにおいて、早く走り、ボールを巧みにコントロールして、強くて正確なキックを蹴るといった基本的な技術とは全く別系統の技術を試合に持ち込み、試合を複雑化させることです。

フィジカル面でどうしても欧州や南米の選手に劣ると考えるならば、それ以外の技術を持ち込んで習熟することは、悪いことではないと思います。

 

ただ、ロングスローを投げる選手が、準備(ボールをタオルで拭いたり)に時間を使うのは、褒められたことではないと思いますので、ボールがタッチラインを割ってから〇秒以内に投げる。投げられなかったら、ファウルスローとかルールに追加して(現在も遅延行為とみなされれば、警告もあります)VAR室でタイマーで計測すればよいと思います。