憲法の話

本日、参院選投票日
今回は二つの大きな意味があります。

憲法改変のターニングポイントになる選挙であり、初めて18歳以上の若者が投票する国政選挙であります。

今回投票する20歳未満の人たちはよく考えてください。
万一、10年以内に国を挙げての戦争が勃発したとしたら、君たちは確実に戦場に送られる世代だということを、
いま、40代50代の君たちの親世代は、戦場に送られる可能性はほとんどないでしょう。その世代に、君たちの未来を決めさせていいのか。
イヤならイヤと声をあげましょう。投票所に行って、憲法改変に反対している党に投票すればいいのです。

憲法、特に第九条を改変する必要がどこにあるのでしょう。
戦後70年、日本国民は第九条に守られてきました。ベトナム戦争湾岸戦争に参戦せずに、若者が戦死者となって無言の帰宅をすることもなく、それに取りすがって泣く家族もいなかったのです。

同盟国が戦っているときに、自国だけ安全をとっていいのかなどという理論に負けてはいけません。
そんなものは、高校生が他校の生徒と河原で決闘しているときに自分だけ帰宅していいのか、という理論と変わりません。
決闘などしてはいけないのです。決闘しなくても済むように、両者の主張をすり合わせて、話で解決させるように動くべきです。そして、大多数の生徒が帰宅してしまえば、決闘もしりすぼみに終わってしまうでしょう。

戦争は、決闘などよりよほど忌むべき悪事です。聖戦など存在しません。
戦争をする以上、相手は人間です。台風や地震などの自然災害と違って対話ができるはずです。まれに対話不可能な人間もいますが、全体から見れば少数派です。

日本の憲法が世界情勢にそぐわない、という人には、世界情勢のほうが日本国憲法に追いついていない、と指摘しましょう。
恒久的な世界平和が人類の夢だとすれば、日本国憲法は世界憲法の草案的なものといえましょう。
理想に近い憲法を持っておきながら、わざわざ後退する必要がどこにあるのでしょう。