ワールドカップにおけるPK戦の重要性について

日本代表は今回のカタール大会を含めて、ベスト16で4回戦っていますが、そのうちの2回はPK戦に敗れてベスト8に届いていません。

また12月9日の準決勝では2試合ともにPK戦となり、あのブラジルさえもPK戦に敗れて、ベスト8止まりとなりました。

普段リーグ戦で戦ったいるプロの選手は、普通のPKはともかく決着をつけるPK戦の経験はほとんどないのです。

このように、ワールドカップにおいてはPK戦が重要な要素になることは間違いなく、たとえ120分戦うことがなかったにしても、PK戦になってしまえばこっちのものだ、という自信が余裕となり、延長戦を有利に戦えるかもしれません。

 

今回のクロアチアに敗れたPK戦は、事前の準備不足、PK戦における戦略の欠如など勝てる要素がほとんどなかったと言っていいと思います。

 

PK戦に勝つための条件とは

1、確実に決めてくれる絶対的エースの存在

  今回いなかったのでしょうがないですが、大迫がいればきっと1番に蹴って決めてくれたでしょう。カードが1枚残っていたので、119分あたりで上田を出してPKに備える手もあったのではないでしょうか。

2、本戦での得点者に期待する

  今回4人蹴ったうちで、本戦で得点したのは浅野だけでした。そしてPK決められたのも浅野だけ、これは運とか流れとかだけではなく、キッカーの心の余裕という事も含むと思います。それでいえば、田中にも蹴らせるべきだったのではないかと。

3、PK特化GKの育成

  例えば、Jリーグの優秀なGK10人でも20人でも声をかけて集合させ、各10本づつPKを守らせて、上位3名ぐらいをさらにテストして、クラブに帰ったら監督に頼んでPKの練習多めにさせるとかして、W杯直前でさらに選抜して第3のGKとして連れてゆき、延長119分ぐらいで交代させる。

4、個人の特性で勝負する

  PKはGKとの心理戦だと考えれば、フェイントや逆足でけるなどを練習する。

ブラジルのPK戦ネイマールが最初に出てきて遠藤保仁的なコロコロPK決めていました。コントロールが大事だと思えば、左右の上カドに確実に決められるように練習する。

そして監督は選手ごとのPK確率ポイントを把握して、蹴る順番を指示する。立候補制とかでは、運任せ=コイントスと変わらないのではないかと思います。